日本の行事は、家族の幸せを願う気持ちを形にしたものです。
行事の多くは宮中行事や農耕神事として始まりましたが、
時代とともに家庭に入ってくると、幸せを願う対象が家族に向いていきました。
日本には、見えない思いを物事に託す文化があり、それが行事に反映されているので、
行事には「家族が笑顔でいてほしい」という愛情がこめられています。
たとえば、お正月に家族や親戚がそろい、おせち料理を囲むみんなの笑顔を見ていたら
「幸せだなぁ、来年もこの幸せが続くといいな」と感じることができます。
日本の行事は巡る文化。
毎年その時期が来るたびに、「思い出ボタン」が押されるように記憶が蘇り、
人生を豊かに彩ってくれます。
そして、「思い出ボタン」は、絆を育むうえでも重要な役割を果たしていくのです。
紀文は、これまで正月行事にこめられた思い・愛情を形にしたおせち料理を、
和食文化として大切にし、皆さまにその意義といわれを発信してまいりました。
そして今年より、子どもの心や家族の絆を育む「行事育」を通じて、
正月行事の大切さと、行事そのものを家族で主体的に取り組む楽しさを伝えていく、
「家族でつくろう!お正月プロジェクト」を発足しました。
家族みんなで協力しながら「楽しいお正月」を過ごし、
「未来の思い出」をつくってほしいから。
家族でつくろう、お正月。
家族でつくろう!お正月プロジェクト
監修:和文化研究家・行事育提唱者 三浦康子
運営:株式会社紀文食品
■三浦康子 プロフィール
和文化研究家/「行事育」提唱者
古を紐解きながら今の暮らしを楽しむ方法をテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などで提案しており、行事を子育てに活かす「行事育」提唱者としても注目されている。All About「暮らしの歳時記」、私の根っこプロジェクト「暮らし歳時記」などを立ち上げ、大学で教鞭をとるなど活動は多岐にわたる。著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、監修書『季節を愉しむ366日』(朝日新聞出版)ほか多数。