日本だけでなく世界中のごちそうが手に入る現代でも、お正月を祝うときに「おせち料理」は欠かせないもの。
なぜ、私たちはお正月におせち料理を食べるのでしょうか。
◆おせち料理は年神様へのおもてなし
「おせち料理」は年神様へのお供えもの。年神様をおもてなしするための料理です。
五穀豊穣、家内安全、無病息災、子孫繁栄などの祈りを込めた海の幸、山の幸を豊富に盛り込んだおめでたい料理でもあります。
年神様は五穀豊穣を司る神でありご先祖様でもあると考えられていたので、地元で採れた食材を使って、毎年同じ料理をお供えするようになったといわれています。
そして、祈りを込めた料理を年神様と共に食べることで、年神様のご加護をいただいたのです。
◆家族の幸せを願って食べるおせち料理
現代では、「おせち料理」はお供えものというより、お正月の食卓を彩るごちそう料理という意味合いが強くなっています。しかしながら、おせち料理に込められた「家族が健康で幸せな1年になりますように」と願う気持ちは、今も昔も変わらないでしょう。おせち料理の中には、幸せにつながるめでたい意味やいわれの料理がたくさん詰まっています。
例えば、栗きんとんは黄金色に輝く財宝にたとえ、豊かな1年を願う料理。栗は勝ち栗といい縁起が良いものとされてきました。
【おせち料理のいわれ】では、おせち料理の食材一つ一つについての意味・いわれをご紹介しています。
食材や料理に込められた願いを知って、縁起の良いおせち料理をそろえてみましょう。ぜひ、チェックしてみてください。
家族で楽しく食卓を囲みながら、子どもたちにも教えてあげたいものですね。